年中行事シリーズ４点、花シリーズきく、さざんか、ぼたん、赤十字思想、ハワイ移住、姫路城修理、富士山頂レーダー、東海道新幹線開通切手なと゜の切手原画デザイナーである。切手原画にかける時間とカバーカシェ描画にかける時間の違いには雲泥の差があるとしても、そのカシェには日常やリアリティが心象イメージとして表現されており、時にみずみずしいカシェも多々生まれている。

渡辺木版のカシェを昭和49年ごろから描いている画家の描いたカシェである。　USスタンプの田中清氏の依頼により数部制作されている

上記のカラー版10点の加曾利カバーは青梅市に在住の西島栄二氏制作の美術FDCDVDから転載させていただいたものです。西島さんは優れた美術的カバーの顔をDVDに画像化して後世に遺すべく努力なさっている方です。無償ボランティアで良きカバーの顔を未来に託すべくこの数年間コツコツ画像を収集されています。趣味友の方の協力をいただきながら、すでに未完成ながら10数種類の美術カバー掲載のDVDを完成させていますが、個人制作の肉筆・木版・貼絵。少数限定の会員頒布カバー、希少カバー等の種類と数は多く、全容をつかむことは至難の仕事です。ベテランのカバー収集家の方でカバーを処分する予定のある方で処分前にカバーを数日お借りできれば歯抜け状態の版元カバーの資料・画像を完全な形で残すことにつながるのではと考えています。ご協力をお願いします。

愛媛県に在住の屏風絵専門画家が描いたカバーである。39年ごろより国定
、国立公園、祭り、趣味、年賀などの定期的に発行された銘柄のみ制作され
ている。そのカバーの評価は、瀬戸口四昧会版肉筆とともに最高の肉筆とカ
バー日和誌で紹介されている。

YM版のYMは、採銅所郵趣会の松本保雄氏のイニシャルであり、カシェに書かれている「久」は肉筆描画を担当した唐木久和氏の落款である。趣友からの指摘で前回まで久野実肉筆として掲載していたことが誤りであることを確認しましたので、訂正して掲載しています。唐木氏のカシェの見事さ、描写力に「久」の落款も相まって100％久野版と信じておりました。勉強不足をお詫びして、謹んで訂正いたします。

伊勢志摩国立公園2完　二見風景印 3点のカバーをじっくり見ると夫婦岩と背景の山々との位置の違い岩陰の波模様の微妙な違いに気が付きます。複数枚掲示した同じテーマの他のカバーでも同じことが言えます。それぞれのカシェが微妙な違いを見せ、あえてそれは作者が意図的に作画を進めたようにも思えます。作者が余ほど短気で同じカシェを描くことをことさら嫌ってのことか、面白気分のしゃれとして描いた物かわかりませんが瀬戸口版の寸分変わらぬカシェカバーとの描画と比べるととても興味深いと思えます。

行動美術協会会員である藤井孝次朗画伯にはカバーの頒布で大変お世話になった。特に同日併貼りカバーの制作は多岐にわたり、その制作種類の数は膨大である。初期の画伯の大胆な抽象風なカシェは生命感にあふれ、生き生きしている。中期から後期にかけての落ち着いた画調も好きだが、初期カバーの方が躍動感が感じられて、私は好きである。

美大教授の佐藤省三郎氏がカシェを描いた。限定60～70部を制作したが、まれに5～10部制作のカバーもある。また、シリーズ全貼りカバーやシート全貼りカバー(趣味週間)なども作られている。

　昭和9年から昭和16年までの7年間にわたって日本で初めてFDCに美しいカシェを描き会員に頒布されたカバーである。作者はイギリス人のカール・ルイス。一般にはルイス版と呼ばれる。7年間に34件のFDCを制作された。

カバーガーデン誌を昭和48年ごろに発行されていた都内国立市にお住いの北川太氏昭氏が制作された肉筆カバーです。淡彩とペンで描かれるユニークなカシェに特徴があります

日本画家で大作を制作するかたわら包装紙のデザインや陶芸など風格と明るいおおらかさを併せ持つ作品を多々残している。「さはつし」とよむ。FDCのカシェ制作はアキスタンプ社長の要請により、1972～1981年まで制作を行っている

新潟県長岡市に居住されていた日本画家の瀬戸口正画伯は全部で7種類に及ぶFDCを制作した。精密描写に優れ、カシェには龍文、錦絵、北斎、郷土玩具、民芸品、水墨画、俳句などを取り入れ多数の美しいカバー、格調の高いユーモアのある作品を多々描いている

白黒写真版のカバーは20年前に某オークションに出品された加曾利肉筆カバー18点の姿を確認するためにコピーを依頼して画像を残したものです。当時のコピーの性能や現在のカラーコピーとは異なる価格の違いのためにカラーで残さなかったことが悔やまれます。めったに見ることはかなわぬ加曾利肉筆の姿ですので資料になればとコピー版ですが掲載しました。漸次、実物が入手できるようなら実物写真へと交換していきたいと考えていますが難しいのぞみであるとも思えます。画像のカラー化にご協力いただける方はお声かけください。 連絡アドレス　m171592t@m.jcnnet.jp たかさきまでお願いします。